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年末新聞を見てたら「第8回 MOE絵本屋さん大賞 2015」というのがデカデカと紹介されてました。
不覚にも今まで知らなかったのですが、この「MOE絵本屋さん大賞」というのは、全国にある書店の絵本売り場担当者2700人にアンケートを実施し、最も支持された新刊絵本30冊を決めるというものです。
私は本屋で働いた経験がないのでよくわからんのですが、本屋さんで働く方は本好きが多いと容易に想像できます。そんな目の肥えた本好きたちが選ぶ絵本ですから、どんな作品があるのだろうと興味が湧いてきます。
第8回 MOE絵本屋さん大賞 2015 ベスト20の紹介
以下は、読売新聞で紹介されていたベスト20です。簡単に作品説明と、参考程度にアマゾンに掲載されていたレビューを引用しています。レビューはできるだけ、対象年齢を記載しているものを選んでみました。
絵本選びの参考にしてみてください。
目次のタイトル名をクリックすると、スクロールしなくても一気にいけます。
1位 りゆうがあります
内容紹介
ハナをほじったり、びんぼうゆすりをしたり、ごはんをボロボロこぼしたり、ストローをかじったり…。こどもたちが、ついやってしまうクセ。それには、ちゃんとした「りゆう」があるんです。4~5歳から。
アマゾンのレビューより
いつもいらいらしてしまう子供の理解不可能な行動(鼻をほじる、椅子にじっとすわっていられない等)にこんな理由があったとは。登場人物のお母さんの受け答えもほのぼのしてしまいます。子育てにつかれたとき、親子でよむと少し力が抜けてまたガンバローと思えます
小学校で読み聞かせのボランティアをしているので、絵本を常にチェックしていますが、こういう中学年や、もしかしたら高学年の子でも笑ってくれるような絵本は、とても重宝します。
4~5歳からって書いてありますが、小学校の中学年以上の方が面白がってくれそうです。ハナをほじる理由は・・そう来たか!
2位 いしゃがよい
内容紹介
山で迷子のパンダの子どもを見つけたエンさんは、ファンファンと名付けて育てます。体の弱いファンファンが病気をするたびに、エンさんはファンファンを自転車に乗せ、ひと山越え、ふた山越えて医者通い。やがて、ファンファンは大きく丈夫に育ち、今度はファンファンが年老いたエンさんを乗せて医者通い。ふたりの温かい交流を描きます。
ファンファンが病気をするたびに、「ひとやま こえ ふたやま こえ いしゃがよい」と繰り返される文章と、帰り道にエンさんが歌う「このこ だれのこ パンダのこ」という歌のリズミカルな心地よさ。そして、時が経つにつれて成長していくファンファンと、年老いていくエンさんの見事な対比。なんともいえない温かい余韻が心に残る作品です。
アマゾンのレビューより
パンダが好きな娘に買いました。お話のなで出てくるお歌がビミョーに面白い。
エンさん ファンファンと一緒にみんなで 元気になろう!
もうなんにもしたくないほど、かなしいきもちの時は声に出して読んでほしい。(一部省略)生きているあいだに、たいせつな人どおし、ハートをこめて、たいせつに接しあいたいとおもいました。
3位 リンドバーグ: 空飛ぶネズミの大冒険
内容紹介
20言語で翻訳出版、世界中で話題の絵本がついに日本上陸!ハンブルグからニューヨークへ小さなネズミが、大西洋を飛んだ!!
1927年、リンドバーグが初の大西洋横断飛行に成功。本書はその15年前、1912年のハンブルクが舞台。知りたがりやの小ネズミは、人間の図書館で何日も本を読みふけっていた。ある日、仲間のところに戻ってみると、ネズミは1匹もいない。「ばね式ネズミとり」が発明されて犠牲になり、仲間たちは住みにくい町を捨てて、自由の町NYへ旅立っていったにちがいない。しかし、仲間を追って港に向かった小ネズミはネコたちに阻まれ、乗船もままならない。追いつめられたあげく、ふと前をよぎるコウモリを見て、ひらめく。
「そうだ! 大西洋を飛んでいこう!」
アマゾンのレビューより
とても絵が緻密で、美しい。絵本にしてはややお高いですが、なるほど見ごたえがあり、ひとつの美術品として楽しめます。
ストーリーは単純ですが、ネズミが何度も失敗しながら飛行機を作っていくくだりが長くて、まあちょっとくどい感じもします。ですが、そのぶんページ数も増えていて、絵がたっぷりあります。
飛行機に興味が深いひとは、物語も、より楽しめるかもしれません。
私にとっては物語よりも絵に感心して見入ってしまう作品でした。
絵に物語性がある。この小さな主人公ねずみの冒険はわくわくせずにはいられない。ドラマチックなお話ではないけれど、小さなねずみが小さなことを積み上げて失敗の度に改良を重ねて、危機を乗り越える。そんな旅が、手を繰れば動き出す。近頃の活字に嫌気がさしていたので、良い目薬になった。
4位 きょうの おやつは かがみのえほん
内容説明
鏡のように反射するピカピカの紙でつくられた絵本です。絵本を90度に開くと、両側のページの絵が互いに映りこみ、驚くほど立体的に見えます。ともかく百聞は一見に如かず。ぜひ手にとって、未だかつてない視覚体験をお楽しみください。
卵をわって、小麦粉、砂糖、牛乳を入れて…さあ、なにをつくるんでしょう。ページに自分の姿が映りこみ、臨場感あふれるおやつづくりのはじまり、はじまり。 5才から。
アマゾンのレビューより
いままでありそうでなかった原理で、読者を驚かせる絵本。すばらしい。
子供には、お母さんがひざのうえで見せると良い、きっと楽しめる。絵本が好きなら、大人もあっと驚かせる。リアルなのに優しい絵で作られた、そこにあるような3D空間。何度も見たくなる。この本の楽しさは、文字では表現できない。書店でその3D空間をのぞいてみる価値あり。
2歳の娘の誕生日のプレゼントに!
不思議そうに見ながら、読み終わると…。
もっかい!と10回くらい連続で読まされました(笑)とても気に入ったみたいです。
5位 そらまめくんのあたらしいベッド
内容紹介
累計290万部突破の絵本「そらまめくん」シリーズ最新刊『そらまめくんのあたらしいベッド』が発売!9年ぶりの完全新作。大切なベッドを新しくするために、そらまめくんは冒険に出発。知らない場所で戸惑いながらも頑張り、成長する「そらまめくん」の物語です。特別に「そらまめくんとベッド」の折り紙がついてきます!
アマゾンのレビューより
親戚からいただきました。2歳の娘はそらまめくん会いたいと言って喜んで聞いてます。
ただ2歳なりたての娘に読み聞かせるには、私には少し長い気がしました。
6位 ママがおばけになっちゃった!
内容紹介
ママは、くるまに ぶつかって、おばけに なりました。
「あたし、しんじゃったの? もう! しぬ ときまで おっちょこちょいなんだから!」とつぜん、〃おばけ〃になってしまったママ。
いちばん心配なのは、4歳になる息子のかんたろうのことです。
よる、12時をすぎると、かんたろうの部屋に現れて……。生まれてきてよかったこと。
いいところも、ダメなところも、かぞえきれないくらいの「好き」でいっぱい。
ママは、これから生きていくかんたろうを励ましながら、じっくりと話をします。
かんたろうも、ママへの思いを伝えながら、ちゃんと前を向いていきます。おもわずクスッとわらってしまう、でも、ホロリときてしまう。
「このこ、わたしがいなくなったら、どうなっちゃうの?」
親子なら誰でも抱いている大切な気持ちが、ぎゅっと詰まった絵本です。
アマゾンのレビューより
3歳のおてんば姫にお誕生日に購入しました。始めはワクワク顔の姫。「いい加減なお料理って一緒だね!」やら「ママは何歳?保育園でお友達にお伝えする!」やら憎まれ口を言っていたのに、だんだん最後になるとお顔の表情が固まってきて…。「ママは?ママはずっとそばにいるよね?」「どこにも行かないでね!」と抱き着いてくれました。「ずっとそばにいるよ」と伝えると笑顔になりました。命の大切さ、そばにいるという事の当たり前が嬉しいことを伝えてくれる本でした。何度も読んで親子でお互いの存在を確かめています。良いお話しをありがとうございます。
星をつけるのが難しいです。他のレビューにも書かれていますが、これは親が読んで、頑張ろう‼って思うにはいいのだけど、子どもに読んでやるのは・・・読み語りを学校でしていますが、命の大切さを・・・と考えたけど、やはり読むのを躊躇し、やめました。それを教えるならべつのだいざいの方(せめて、おじいちゃんおばあちゃん。いや、幼い子ならひいおじいちゃんくらいか。それか、動物とか。)がまだ、伝わりやすいし、必要以上に不安にならないですむかも。やはり、作り話で母親を亡くなる子とを例えにだすのは、不安を煽る方が強い気がします。実際に親御さんが重い病気のお子さんもいて、余計に無理だな。と。大人が読むにはいいかもしれません。
7位 たべもんどう
内容紹介
たべものたちが、もんだいをだすよ! ぜんぶこたえられるかな?
【ダジャレ】きゅうきゅう きゅうりの きゅうきゅうしゃ
【回文】ながいもおもいがな 【早口ことば】かぶが ぶり がぶり
絵とことばのトリックに、子どももおとなも夢中になれる絵本!
アマゾンのレビューより
表紙をみて思い出したのは、同作者の芸術的絵本「ケチャップマン」。ケチャップ容器の姿をした男が、人間界で自分の居場所を真剣に探し求めるという話なのですが、夢と現実のギャップに悩む姿が印象的な作品でした。
しかし、食材をモチーフにしたキャラが多数登場するこの絵本の世界ならば、ケチャップマンも違和感なく存在できそうに思えます。食べ物たちは、ちゃんと仕事を持っていたり、休みをとったり、買い物もすれば、遊びもする。居場所を得てしっかり暮らしているから。
言葉遊びがテーマになってはいますが、力ののこもった絵から、ケチャップマンの探していた想いはこれなんだなぁ、と勝手に感じとり納得してしまいました。
8位 おばけだじょ
内容紹介
ハラハラ、ドキドキ! ちょっとこわいおばけの正体はまさかの!? 予想外の展開にびっくり、どっきり間違いなし。斬新な絵本を発表し続けて話題の大人気ユニットtupera tupera待望の最新絵本! 影絵のような光を感じる新しい画風にも注目。
アマゾンのレビューより
2歳児担当の保育士です。最初読み聞かせをしたときは、目をキョトンとさせたり怖くて泣いてしまうコもいましたが、何度も読み聞かせをしていくうちに面白さが分かってきたようです。
もう一回もう一回、と1日に何度も読んでとせがむほど大好きな絵本になりました
8ヶ月の子に大ウケです。読み手も楽しい♪オバケのお話かと思いきや意外性もあり、色のコントラストが強くて小さい子の目を引くようです。
9位 おちゃわんかぞく
内容紹介
うたって おどって いただきまーす!
おとうちゃわん おかあちゃわん おにいちゃわん おちびちゃわん の
おちゃわんかぞく。ご飯の時間になり、おはしかぞくやおわんかぞくとともに
今日もスタンバイOK。では いただきま~す!
アマゾンのレビューより
友達のお子さん4歳児がお気に入りで面白そうだったので我が子0歳児のために購入しました。読んでいる親が夢中になり出番多し。もちろん0歳児もお気に入りで購入から2週間ほどですでにあちこち破れるほど。オススメです。
2歳の子どもに購入して連続で5回 読んで!と言われました。以来とてもお気に入りです。絵の表情や言葉もとても可愛らしく読み聞かせするのも楽しい絵本です。
10位 まばたき
内容紹介
穂村弘と酒井駒子、息をのむほど美しい絵本。
ちょうちょが飛ぶとき、鳩時計が12時を告げるとき、猫が動き出すとき、角砂糖が紅茶に溶けるとき、そして少女に呼びかけるとき。
時が止まる瞬間を描く美しい絵本。
アマゾンのレビューより
酒井駒子さんの絵本はどれも好きですが、いままでなぜ好きなのかうまく言い表せず、自分でもよくわかりませんでした。それがこの絵本を見てわかった気がしました。
穂村弘さんは、もうずっと前からわかっていたんでしょうね。絵本らしからぬ内容かもしれませんが、とても絵本らしい絵本だと思います。100年たってもこの絵本は読み継がれていてほしいです。
ラストにググッときます。それは驚きの展開に。酒井駒子さんの絵本はほぼ持っていますが、こんな静かに流れていくような、或いは静かに止まったままのような奥深いお話はとても考えさせられてしまいます。
10位 す~べりだい
内容紹介
「しごとば」シリーズや、『ぼくのトイレ』などで人気の鈴木のりたけがおくる、小さい子から楽しめることばあそび絵本。
公園のすべりだいが、変な形になっちゃった! す――――べりだいに、すべりだい―――――に、するするべりべりだい~ん! すべりパイや、なが~いすべりだい、さらには、空からすべりだいがふってきて……? こんなすべりだい、あったらいいな!
声色を変えたり、抑揚をつけたり、読み方次第で楽しみ方が何倍にも広がります。読み聞かせにぴったりの一冊です。
アマゾンのレビューより
とにかく発想がすごい!こどもたちに読み聞かせましたが、「もういっかい!」の嵐。2歳の子も大笑いしてました。ぶららんこも買おうか迷ってます。とてもオススメです!
12位 シロクマゆうびんきょく
内容紹介
北海道釧路市動物園で大人気のシロクマ「ミルク」。そのミルクが、もし郵便やさんだったら・・・というおはなし。
アマゾンのレビューより
この絵本は、釧路市動物園のシロクマ、ミルクが主人公。ミルクがゆうびんやさんだったら……。というお話。
お話は、ほろっと、泣かせる内容になっています。そして、そして、はがきが挟み込まれていて、あて先は、釧路市動物園。絵本の感想や動物たちに関する質問を書くと、園長が返事をくれるとのこと。
これは! と思って、すぐに、幼稚園年長さんになった子どものママにプレゼントしてみました。はがき、書いたみたいです。こんな仕掛けも楽しい絵本です。
13位 せいめいのれきし 改訂版
内容紹介
地球が生まれてから、今この瞬間までの長い長い命のリレーを、劇場仕立てで壮大に物語ります。名作絵本『せいめいのれきし』が、初版刊行から半世紀ぶりに生まれ変わりました。現在の知見をもとに本文を改訂。監修は、恐竜研究の第一人者・真鍋真氏。遠い昔から続く、はてしない時のお芝居。次の主人公はあなたです!
アマゾンのレビューより
うちの子は恐竜が好きなのですが、地球誕生から現代までの一連の流れが、子どもにも伝わりやすく、うちの6歳の子どもの中でも納得がいったようで、流石と感じた絵本です。
四歳の長男にちょっと早いかなと思って購入しましたが、二歳児の二男も毎日読んでと持ってきます。
14位 かもめたくはいびん
内容紹介
第3回MOE創作絵本グランプリ受賞作、待望の絵本化!かもめさんたちがやっている宅配便屋さんはいつも大忙し。配達員を探すてんちょうさんの前に現れたのはなんと空を飛べないペンギンさん…!?
アマゾンのレビューより
優しいタッチの絵で、クスッと笑える可愛い絵本。
MOEのえほんでグランプリを受賞した作品ということで買いました。
かもめたくはいびん、読んでいくうちに「ペンギンさんみたいな人、職場に必ずいる!」と共感しました。
ペンギンさんが空を飛べないことを誤魔化した時は、「実社会でこういうことって誰にでもあるよね」とニヤリ。
みんなと少し違うペンギンさんが頑張る姿がユーモアたっぷりに描かれていて、大人が読んでも笑えますし、まだ小さい親戚の子供にもお勧めしたい、大好きな絵本です。
15位 どうするジョージ!
内容紹介
いぬのジョージにハリスがいいました。ちょっとでかけてくるけどいいこにしていられるかい?ぼくはいつでもいいこだよ。だいどころでも…ねこがいても…。ほんとにジョージはいいこ…かな?世界10か国以上で翻訳された大人気絵本。
アマゾンのレビューより
我が家の愛犬「ジョージ」の見た目・性格・行動が書いてある内容とピッタリ。大笑いしながら読ませてもらいました。
どうしても我慢できないのね。子供たちの読み聞かせにもいいです。
16位 あかちゃんがわらうから
内容紹介
あなたの笑顔がかあさんをつよくしてくれる・・・すべてのおかあさんに贈る、子育ての希望がつまった絵本。うまれてきたこどもたちはいう、ぼくらは生きたい、ぼくらはあいしたい、ぼくらはいっぱいあそびたい!
アマゾンのレビューより
どんなお母さんも一度は経験したことがある 子育ての不安や孤独感。そしてそれを知ってか知らずか 純真無垢な赤ちゃんの ほんとうに楽しそうな嬉しそうな笑い声と笑顔。癒し。愛。とにかくとにかく可愛い。思わずクスリとわらって、涙がぽろりとでちゃう、とっても甘~い薬になる絵本です。
17位 かとりせんこう
内容紹介
蚊取り線香の「けむりが もんもん」漂っていくと、「かが ぽとん」。さらに、漂っていくと、蚊以外にも意外なものが次々と落ちていきます。
作者の田島征三さんの家でも蚊取り線香を常用されているそうで、夏のある日、孫のヒナタくんのために蚊取り線香をつけたことがきっかけでこの絵本が生まれました。落ちた蚊を見て、田島さんが「蚊がぽとん」というと、ヒナタくんが「新聞がぽとん」。田島さんが「新聞の字がぽとん」というと、ヒナタくんがメガネをとって「メガネがぽとん」……。そんな楽しいやりとりが、もっともっと盛り上がって楽しいナンセンス絵本になりました。ことばのリズムも楽しくて、読んでもらうと、まねしたくなってしまうこと間違いなし。
アマゾンのレビューより
内容紹介を読むかぎりでは、楽しい読み物なのかと思うが、実はそんな単純なものではない。蚊取り線香の恐ろしさが、じわじわ忍び寄り・・・最後が泣けます!感動しました。ぜひ、小さなお子さんといっしょに。幼稚園や保育所の先生も、この本のリズミカルな語調のウラにあるものを読み取ってください。
さすが田島さん!保育園で 面白くて夏中 ずっと読みました。子どもも大人も楽しめた。
18位 しっぽがぴん
内容紹介
かわいいどうぶつたちの“しっぽがぴん”、“しっぽがたらり”。繰り返しのリズムが楽しい幼児絵本。おくはらゆめワールド全開!
アマゾンのレビューより
19位 オレときいろ
内容紹介
デビューから3作連続受賞、人気絵本作家ミロコマチコの新作絵本!
ミロコマチコが命の気配に満ちた世界を描く。命が芽吹く季節、ある日猫は気配を感じます。
「きいろがオレにまとわりつく……」
つかまえようとしてもするりと逃げるきいろ。
やがてそれはどんどん増殖して……。
アマゾンのレビューより
20位 サムとデイブ、あなをほる
内容紹介
『どこいったん』の画家ジョン・クラッセンの最新作です。
ひたすら穴を掘る男の子ふたり。サムもデイブも、がんばり屋。
掘って掘って、どんどん掘って、どこまでも掘ると、行き着いたのは……?
ふりだしに戻ったのかと思いきや、よーく見ると、ちょっと違うみたい。
一体、ここは……どこ?
子どもが「穴を掘る」のが好きなのは、「掘る」という作業のおもしろさだけでなく、
その向こうに「何があるのか知りたい」と強く願う好奇心があるからです。
アマゾンのレビューより
二人の男の子が、宝物を探して穴を掘ります。読み手がページをめくるたびに、地中に埋まる宝物を器用に避けていく二人に「ちがう、ちがう」「なんでぇ~」と残念がる声が上がります。
だんだん大きくなる宝物を上手によけるのに笑いが起きます。深く深ーく掘り進んだ二人はさらに下へと落ちていき、掘り始めた家の前に落ちてくるという。
ふしぎなラストに「ふーん・・・(よくある話ね)」という反応が起きますが、「よく見て、よく見て」と読み手が粘り、最初の家の場面と比べてみてみると・・・・「あれ!?」「あれ!?」と違いに気付きだし、「どこに落ちたの???」と一挙に想像が広がります。
ワイワイ自分の推理を話したり、違いをもっと見つけたりする聞き手の子どもたちに「さて、どこにいったんやろうなぁ~」と思わせぶりに本を閉じるのは読み手冥利に尽きますよ!!
川端誠さんの『地球を掘る』と日本版穴を掘りと海外版穴掘りを比べてみるのもおもしろそうです。低学年から、高学年まで楽しめる読み聞かせ優良本です。
まとめ
1位になった「りゆうがあります」のヨシタケ シンスケさんは、第6回にも「りんごかもしれない」で1位を受賞されているので今回2度目です。あの独特の発想は、子どもだけでなく読んでいる大人も楽しませてくれるのが人気になる理由の1つかもしれないですね。
MOEのホームページでは過去の受賞作品も掲載されていました。話題になった本も多いですが、絵本選びの参考にもなるので、一度確認してみることをおすすめします。
また、下記のサイトでは今回受賞された「ママがおばけになっちゃった!」、「おちゃわんかぞく」、「す~べりだい」などが全ページ無料で読むことができますので参考にしてみてください。