サツマイモって栄養満点!この時期だから食べたい甘い焼き芋の作り方

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いしや~きいも~♪や~きいも~♪

日本人なら誰でも聞きなれているこのフレーズ。そう、秋の味覚サツマイモ。世の女性たちを虜にするにっくきサツマイモ。しかしこの時期、子供のいる家庭では同時に大量のサツマイモの処分に困る時期でもあります。

そもそも毎日サツマイモなんて、食べてられないし。焼き芋とスウィートポテトぐらいしかメニュー浮かばないし。てゆうかそんなに好きじゃないし。という理由で実家や友達にほとんどお裾分けしてしまうんですが、今年はいつも以上に余ってしまい、なんとかいい方法はないものかと調べていたら、サツマイモってじつはとってもすごいヤツなんです。

有り余ってるなら、この時期はむしろ毎日食べた方がいいよと思うくらい。(さっきと180度変わりましたがなにか?)今回はそんなサツマイモについて、豆知識やとっても甘くなる焼き方をまとめてみました。ちょっと長くなってしまったので、お芋を焼いてる時のヒマ潰しにでもどうぞ。

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はじめに

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先日、娘ちゃんの保育園でも芋掘り大会があって、袋にたくさんのサツマイモを持ち帰ってきました。私も小さい頃は、学校の行事で当たり前のようにやってましたが、最近は畑が減ってしまい芋掘りをやらないところも多いらしいですね。

芋掘りは、宝探し感覚で子供たちも夢中になってやってくれますが、それだけでなく
芋がどうやってできるかなど肌で感じ取る事ができて、とってもいい刺激になるんです。

しかしそんな楽しいイベントの芋掘り大会も、娘ちゃんにとってはあまり刺激的ではなかったみたい。

それもそのはず...

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じつはコレ、我が家の庭で育てたさつまいも。田舎に移住してから毎年育てるようになって5年目、収穫時期になると友達を呼んで芋掘り大会をやってます。最初は自分たちで掘るのが大変だったので手伝ってもらってたんですが、いつからか毎年恒例行事。

都内に住んでる友達も、小学校で芋掘りをやらないから、子供たちが楽しみにしてると言ってました。というわけで、保育園と合わせて大量余ったこのサツマイモたちどうしたもんか。

サツマイモは野菜と穀類の栄養を合わせもつ優れた食材だった

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サツマイモといえばオナラwだけでなく便通がよくなるなんてイメージがあるけど。これは食物繊維が豊富だけでなく、ヤラピンという下剤を作る植物と同じ成分が入っている影響とも言われています。そのせいかどうかわからないですが、焼き芋なんかは女性の大好物。

しかしサツマイモのすごいところは、そんなお下品なお話しだけではなく、女性にはもっとうれしい栄養が含まれているんです。これは100グラムあたりのサツマイモに含まれる栄養と、他の穀類とを比べた表。

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カリウムやカルシウム、ビタミン系が多く含まれているのがわかります。なかでも注目なのはビタミンC。体を老化させる活性酸素から、身代わりで守ってくれたり、健康な肌を作るコラーゲンの生成を助ける作用があるんです。しかも、そのビタミンCの量はリンゴの5倍と柑橘類並に豊富。

さらに、通常ビタミンCは加熱すれば減ってしまいますが、サツマイモはでんぷんが包み込んで保護してくれるので損失が少なく、体を冷やさずに効率よくビタミンCを補えます。女性に焼き芋好きが多いのは、本能的にこういった栄養を嗅ぎわけてるからなのかなw

食べるだけで必要な栄養素が補える準完全食品

「完全食」というのを知ってますか?今回サツマイモを調べてて初めて知ったんですが、ウィキペを見ると、「健康を維持するために必要な栄養を豊富に含んだ食品」ということらしい。ただ、勘違いしてはいけないのは、その完全食という食材だけ食べていても健康は維持できないということ。

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サツマイモも、炭水化物、ビタミン、ミネラルなど豊富に含まれる栄養素から、ウィキペでは完全食のリストに入ってますが、タンパク質が少ないことから準完全食という位置づけにされることが多いようです。

しかし、準完全食といっても穀類と野菜の栄養を合わせ持つ食材として、あのNASAでも注目されているらしい。

最近では葉や茎に豊富なポリフェノールが含まれていることもわかり、茎葉を利用できる「エレガントサマー」や「すいおう」という品種が開発されてるので、来年はこのような品種にぜひ挑戦してみたいです。

さつまいもは皮にも栄養が豊富

焼き芋を食べる時、ほとんどの人は皮を剥いてから食べますよね。でも、皮を捨ててしまうのはだいぶ勿体ない行為。サツマイモの葉茎にはポリフェノール(クロロゲン酸)が豊富に含まれているということを先ほどお伝えしましたが、芋部分のポリフェノールは80%が皮に存在しているのです。

しかもポリフェノールだけではなく、カルシウムやビタミンCもたくさん。ということは、皮を剥いで食べてる行為は、栄養分を丸ごと捨ててるのと一緒。できるだけ食べるようにしたほうがいいですよ。

資料 九州沖縄農業研究センター「栄養と機能性」

サツマイモの保存方法

美味しい食べ方よりも、保存方法を先に説明しますね。その理由は、サツマイモは獲れたてよりも時間が経った方が美味しくなるんです。食べ物は、新鮮な方が美味しいというのが世の常識なんですけど、サツマイモはこの常識もひっくり返しているのです。

1.サツマイモについた土は洗わず乾かす
水に当たると腐りやすくなるので、土を乾かし手ではたくように落とします。晴れた日に置いておけば数時間で乾く。

2.ダンボールに入れ気温の変化が少ない場所で保存
保存の適正温度は10℃~15℃ぐらいが目安。10℃以下になると低温障害を起こし栄養が落ちたり腐りやすくなるし、逆に20℃以上になると芽が出て栄養がなくなります。冬場10℃以下になるようなら、1個ずつ新聞紙で包むか、毛布を掛けるなど対策が必要。

ジップロックやビニールなど袋に入れるのはNG。サツマイモは収穫後でも二酸化炭素を出し呼吸をしています。密封してしまうと呼吸ができなくなり腐りやすくなってしまうのです。

サツマイモは時間が経つほど甘く美味しくなる

サツマイモに含まれるでんぷんは、土から掘り出してからゆっくりと糖化を始め甘味が増してきます。さらに皮などの水分が抜けていき糖分が凝縮され、2ヶ月ぐらい経つと甘いお芋になります。

さつまいもを最大限甘くする焼き方

面倒だし早く食べたいからなんて電子レンジで温めるだけなんて、まったく愚かな行為。そして食べたら甘くないから、芋のせいにする。

いやいや芋のせいにしてはダメです。
作り方がダメなだけなんですよ。

アミラーゼという酵素が甘くする

サツマイモにはアミラーゼという酵素が含まれています。この酵素は人の唾液にも含まれていて、でんぷんを麦芽糖に分解し甘味成分を作り出す。

お米を噛み続けて甘くなったという経験ありませんか?あれもアミラーゼの仕業、米のでんぷんが麦芽糖に分解されたから。つまり、このアミラーゼが活発に活動し続けてくれればどんどん甘くなる。ではアミラーゼが活発に活動するにはどうしたらいいか。そのヒントは温度管理にあります。

元東京家政学院短期大学教授津久井亜紀夫氏の資料によると、アミラーゼは60℃ぐらいからでんぷんを麦芽糖にかえはじめ、75℃にはピークに達すようです。そして85℃になると逆に働かなくなってしまうとのこと。ということは、

60℃~75℃ぐらいをキープした状態にしておけば甘くなり続ける

この状態を作れればなんでもいいんです。で、いろいろ試してみたんですが、一番手軽に美味しくできた方法がオーブン。時間と電気代は掛かりますがめっちゃ甘くなります。

あま~い焼き芋の作り方

①サツマイモをよく洗う
➁オーブンに入れる
③180℃に設定、90分放置
④途中で一度裏返した方がいい

ポイントは、サツマイモを余熱前からオーブンに入れることでゆっくり時間を掛けて甘い焼き芋に仕上げてくれます。

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今回作ったのは紅いもでしたが、安納芋など甘い品種だと密まで出てくるので、めっちゃ甘い。もちろん娘ちゃんにも大好評でした。ぜひ試してみてください。

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