子ども撮影するカメラ選び方|初心者がミラーレスと一眼レフを使ってわかったこと

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「子どもの成長をキレイな写真で残したい」

子どもが生まれたキッカケで一眼レフを購入するパパさんって多いですよね。「このカメラがあればプロ並みのいい写真が撮れるから」ってママを説得してみたけど、一番の理由はただの憧れだったりして。購入の理由に子供をうまく使っていたりしませんか?

高価な買い物だけに、よく調べずそんな理由だけで選んでしまうとのちのち後悔することになりますよ。というか、これ私のことなんですけどね。

せっかく一眼レフを購入したのに、たった2年足らずでミラーレスに買い替えてしまったわたしが、素人ながら初心者の陥りやすい理由をまとめてみました。持ってみないとわからないことってあるので、迷ってるかたの参考になれば幸いです。

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念願の一眼レフからミラーレスに変えた理由

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昔から一眼レフには憧れがあったんです。いい写真を撮りたいという理由はもちろんありましたけど。それ以上に大人になったら一眼レフカメラを買いたいという使命感みたいなものを持っていて、子どもができたキッカケにこの夢を叶えようとなったわけでして、思い起こせば大半の理由がただの物欲でした。

そして、人生初めて購入した一眼レフはニコンのD90レンズキット。今や名機とも言われる機種ですが、素人にはまったくその機能を生かせず。2年ほど使用しましたが、写真が上達するどころか、せっかく買った一眼レフを使用する機会も少なくなってしまったんです。

写真の質にはとても満足していました。今まで使っていた安物のカメラとは比べものにならないぐらいだったので。

でも買ってしばらくして気づいたのが、なぜか満足できる写真が撮れない。求めていた写真とちょっと違う。その違和感をきっかけにカメラ離れが一気にはじまってしまったんです。

ボケの写真がうまく撮れない

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このような背景をぼかして被写体の存在感を際立たせる写真ありますよね。プロが撮るような味のある一枚。そんな写真を撮るために一眼レフを購入したのですが、思ったようにうまく撮れないんです。

カメラの知識は買ってから勉強すればいいやぐらいに思っていたのですが、そもそもそれが大間違い。技術はもちろん重要ですが、レンズによってもボケの具合がずいぶん変わってくるんです。

ボケの写真を撮るには

なんせ素人なもので簡単な説明になってしまうのですが、カメラは手動で絞り(F値)を小さくするほどピントを合わせた部分以外がボケやすくなります。

絞りを小さくした場合(F値2.8)

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絞りを大きくした場合(F値11)

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こんな感じで、絞りを小さくすればピントを合わせた以外がボケやすくなって被写体を際立たせることができ、全体を撮りたい時は絞りを大きくしてピントが合う部分を広げます。

これをうまく利用して、被写体と背景の距離を長くすると、さらにボケやすくなります。

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F値を下げればボケの写真が取れるようになるのはなんとなくわかりましたでしょうか。では、どのカメラでもF値を下げればボケの写真を撮れるのかという話になるのですが、このF値の最小値はレンズによって決まっています。

しかも、初心者向きに販売されているレンズキットでは、F値の最小値がほとんど3.5ぐらいなんですが、これだとボケさせるのに苦労するし、キレイにボケないんです。そのため、キレイなボケの写真を撮るには追加でレンズを購入する必要があるのです。

今でこそ、カメラの知識がちょっと身に付いたのでわかってきましたが、素人ではわかりませんよね。購入する前にちゃんと勉強しなかったのが悪いといえばそれまでなんですけど。一眼レフはやっぱりお金が掛かります。

大枚はたいて買った一眼レフでも、求めている写真を撮るには、またお金を出してレンズを買わなきゃいけなくなるんです。中には撒き餌さレンズと言われる安くて質のいいレンズもあります。しかし、カメラの購入を渋っていたママに、うまく撮れないから追加でレンズ購入させてなんて言っても、技術を磨けと言われるのが目に見えていますから。

カメラ離れになったのには他にも理由が

そういうことで、せっかく一眼レフを購入しても写真を撮ることに何か面白さがなくなってしまったんです。それにつけ加えて、初めての一眼レフを持ってみてわかったのですが以下のような不便さがでてきました。

荷物になる

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ある程度想像はしていたものの、混雑しているところに出かけたりするとかなり邪魔になっていました。カメラを下げて子どもを抱っこしていると、カメラが周りに当たらないように気を遣うので、体力以上に気疲れします。

それに図体が大きい一眼レフは、混雑している狭い室内などでカメラを構えるのに気が引けてしまい、撮るタイミングを逃すこともしばしばありました。

日常用としては不向き

子どもの普段の生活も記録していきたかったので、カメラはリビングに置いていたのですが、一眼レフは大きいからけっこう邪魔になるんです。

購入して間もない頃は、カメラを置いといてもママから何も言われなかったのですが、しばらくすると「邪魔だから片付けて」といわれ専用のカバンへ。すると、一眼レフを使うのはいつのまにか旅行やイベントだけになり、日常撮りはスマホになってしまったんです。

子どもを撮影するカメラを選ぶポイント

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最初は子どもの成長をいい写真で残したいと思って購入した一眼レフ。でもちゃんとリサーチしなかったせいで、自分が使いたいカメラと違うなんてことになってしまいました。

このままでは、子どもの成長写真がスマホだけになってしまう。将来娘が結婚式した時、フォトムービーに使う写真がスマホだけなんていったら、激怒して孫の顔を見せてくれなくなってしまうかも。

そんな危機感から(大袈裟ですけど)もう一度新しいカメラを買い直すことに。では失敗しないようにするにはどうしたらいいのか?

「なにを撮りたいのか」目的を明確にする

まずは目的を再確認。どんな状況でよく使うのか、なにを撮ることが多いのか。改めて考えてみると、私の場合は以下のとおりになりました。

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・子どもを撮影する。
・家庭菜園の記録を撮影する。
・風景はほとんど撮影しない。
・イベントだけでなく日常も撮りたい
・普段は室内で撮ることが多い
・公園など簡単なお出かけに持っていきたい
・ボケの写真を簡単に撮りたい

目的を挙げてみるとおのずとカメラに必要な機能がわかってきます。

子どもを撮影するのを例にとってみると。赤ちゃんの時はじっとしてくれるので余裕を持って撮れるのですが、大きくなるとじっとなんかしてくれないので、すぐピントを合わせられるAF(オートフォーカス)が早いものがいいです。

室内を撮る場合は、暗い場所でも明るく撮れるものや、ボケの写真を簡単に撮りたいのであれば、そういった機能があるものを選ぶようにします。また、子ども目線で撮る時は、可動タイプの液晶画面が便利。

子どもが成長した時も考える

お子さんが生まれる前や赤ちゃんの場合は、子どもが成長した時のことも考えてみます。
例えば外出時、赤ちゃんの時はベビーカーも使えるので荷物があってもそこまで困らないのですが、大きくなってくると、すぐに「抱っこ~」となるので大きなカメラだと大変な思いをします。

運動会やお遊戯会では子どもとの距離があるので、ズームがキレイに撮れるのかというのもポイントになるかと思います。ただ経験上、運動会やお遊戯会はビデオ撮影がメインになるので、そこまで考える必要はないかもしれませんが。娘が通っている保育園では、どちらも撮影タイムが用意されていて、近くで撮らせてもらえましたし。

目的によって必要なカメラは変わってくる

わたしが重要視したポイント以下のとおり

・ボケの写真が簡単に撮れるか(レンズ・機能)
・暗い場所でも明るく撮れるか(レンズ・機能)
・移動で邪魔にならないか、日常で使えるか(コンパクト性)
・画質がいいか(センサーサイズ)
・ピントを早く合わせられるか(AF速度)
※重要度が高い順

改めて自分がどんな写真を撮りたいか、どういう場面で使うことが多いかと考えてみると、求めているのは室内でも明るいボケ写真が撮れるコンパクトなカメラ。これを元に新しいカメラをリサーチしてみました。

ミラーレスを購入したけど、またもや失敗!?

目的をしっかり考えて悩んだ結果、D90をオークションで泣く泣く手放し、そのお金で当時キャノン初のミラーレスとなる「CANON EOS M ダブルレンズキット」を購入。これを選んだ理由は、ミラーレスなのにセンサーサイズがAPS-Cと一眼レフ並だったことと、付属の「22mm F2 STM」という単焦点レンズに惹かれて。

センサーサイズというのは、わからない方のため簡単に説明すると、サイズが大きいほど画質がよく、さらにボケやすくなるというもの。ただ大きければいいってものではなく、センサーサイズが大きくなると、それに比例してカメラも大きくなるし高価なものになってしまいます。逆に小さいと、コンパクで安くはなりますが、解像度が悪くなりボケづらくなってしまいます。

コンパクトさと画質ならコンデジでも良かったのですが、やはり私の目的はボケ。そうなるとセンサーサイズが一眼レフに近いミラーレスに絞られました。そこで見つけたのが「EOS M」だったのです。センサーサイズが一眼レフ並なのに、カメラ自体の大きさはコンデジとそんなに変わらないコンパクトさ。質感も高級感があって一気に一目惚れしてしまいました。

さらに付属の「22mm F2 STM」単焦点レンズは、簡単にキレイなボケ写真がとれる優れもの。さきほども伝えましたが、普通のレンズキットはF値3.5ぐらいまでがほとんどのなか、このレンズはF値2.0と暗い室内でも明るい写真が撮れる。それに最短撮影距離が15cmなので、趣味の家庭菜園で花を撮る時など、かなり寄って撮影ができます。

使うまで気づかなかった EOS M 最大の欠点

ここまでは絶賛させてもらいましたが、唯一気に入らない点があるとすればAFの遅さ。気に入らないというか致命的な欠点です。発売当時はかなり酷評されてましたし。

でも、それ以上に当時のわたしはボケが優先順位を占めて、そんなの気にならんと思い買ってしまいましたが、想像以上に遅く最初は苦労しました。ユーザーの不満が多かったせいか、発売から数ヵ月後にはファームウェアがアップデートされて多少は改善されましたが、まぁ遅いです。

改善策としては、AFの方式を多点から1点に変更することでそんなに困らなくなります。ただタッチパネルでいちいち被写体に合わせる必要がありますが、それも使ってるうちに慣れました。
買ってから4年ぐらい経過してますが、多少不便さはあるものの運動会でも十分撮れるし、ボケの写真も簡単に撮れるようになったので満足しています。

EOS M とiphone6sの画質の違い

最近スマホをiphone6sに替えたのですが、画質がずいぶん向上してビックリ。HDR機能というもので、暗い場所でも明るく撮影。対象物と背景の距離を長くすれば、しっかりボケてくれます。

これだけの写真が撮れれば、日常はiphoneでいいかとなってしまいます。

iPhone6sで撮影

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EOS M 22mm F2 STM で撮影

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でも、やっぱりボケ具合はまだまだミラーレスの方がいいです。

ミラーレスのもう一つの魅力

ミラーレスを選んだのには、もう一つ理由があります。それは動画です。ビデオカメラの方がズームもできるし、機能も多彩でいいじゃないと思うかもしれませんが、一眼レフやミラーレスで撮る動画は一般のビデオカメラでは出せない奥行きのあるプロっぽい動画を撮ることができるのです。

まだ時間が取れなくて編集はしてないのですが、ちょいちょい動画は撮りためしているので、あとで作るのが楽しみ。これは同じ「EOS M」で撮影された動画、レンズは不明ですが同じカメラでもこんな動画が作れるのかと思うとワクワクしませんか。

今回は初心者が何も知識を持たず、ただの憧れで一眼レフを購入すると失敗するよ。という内容になりましたが、最近はまた一眼レフが欲しくなってきてウズウズしてます。結局、写真を撮り続けていくと行きつく先は遅かれ早かれ一眼レフになるみたいです。

最後にEOS Mで撮った写真をいくつか掲載しておきます。レンズは標準の22mと18mm-15mmのレンズです。大した写真じゃないので、ご了承ください。

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激しく動いててもなんとかなります

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娘が書いたアートな作品

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越冬中のそら豆

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メルちゃんがミニフィグに捕まってましたw

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